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茂木さんが気になる。 天才は天才だけど、思慮深い天才。 茂木さんのブログにある講演会の音声(mp3)を昨日夜もぞもぞと一コマ(一時間)聞く。 こんな杉(すご)い内容を簡単に聞けちゃっていいのですか? 寝たら記憶が定着するっていうけど、80%忘れてるのでまた聞こう。 とにかく、茂木さんのナマ講義が聞けるなんて杉い。 で、茂木さんのブログにあった、ムムムと来た話。 先月の記事で現代美術家コンビとして知られるクリスト&ジャンヌ=クロードと対論したことが書かれていた。 ほんとにおこがましいのだけど、ちょっと近いものを感じた。 「私たちのプロジェクトは、決して巨大ではありません。 それを言うならば、人類はもっと大きなものを作っています。 摩天楼、高速道路、大規模な耕作。私たちの行為は、そのような、誰かに よって既に設計された空間の中に住むことに慣れてしまった人間が、 本来持っているはずの自由を取り戻すための儀式なのです。」 「大切なのは、実際の帝国議会議事堂に触れ、それを変えるということであって、 そのスケッチではないということです。現実そのものに働きかけ、 変容させる。そのことが大事なのです。」 私たちは、落書きをしたり、キャンバスの上に絵の具を置いたりとか、 そのような「自由」で満足して、自分が包まれている巨大な不自由に は気付かない。 「そうです。自由というのは、真剣に追及しようとすれば、 とても手間と手続きがかかることなのです。」 最後に、「1000年後にどのような形で覚えていてもらいたいですか?」 と聞いた。 「名前は消えてもいいのです。ただ、昔むかし、あるところで、 谷にカーテンが敷かれた。島が包まれた。 無数の傘が置かれた。そんなことがあった、という形で覚えていてほしい」 クリストたちの10000分の1にも満たない意思と出来とスケールなんだけど、やろうとしていることの根っこにあるのは結構近いところがあるかもしれない、とちょっとうれしくなる。 茂木さん、クリスト、いいなあ。 榎忠さんのこの展覧会も気になる。 普通にリアル榎忠が近くにいるのだけど。笑 #
by soraniwa00
| 2007-11-13 01:14
| ぽつり。
都会の百姓。都会で里山。 空庭はコレを目指しています。 実際に都会の真ん中で農業を生業にしようというものではなくて、気持ちとしてそうありたいなということです。 そして、実際に「都会の百姓」として、農家として、誇り高く様々なアイデア満載で農業に取り組んでいる人が東京にいます。 「都会の百姓です。よろしく」を書かれた白石さん。もっと早く読んどけばよかった。 空庭バイブルのひとつになりました。都市農業に対する思いがひしひしと伝わってきます。 実は大学の先輩らしいですけどね。さすがN大。笑 東京の農業宣伝部長!といえるくらい、一般の市民に「都市農業」「農的なもの」を身近なものに感じさせてくれる方なんですが、本業の農業の隣で、大泉・風のがっこうという、自らがインストラクターとして「おいしい野菜」が作れるように指導にあたる市民農園のかたちも経営されています。練馬区から助成金もゲットしながらですよ!杉い(すごい)~。 糸井重里さんがレポートしてくださっています。 =========== この「風のがっこう」という施設は 地元のプロ農家である白石さんの、 講習付き市民農園です。 今まで野菜作りの経験が無い人も ここに来れば畑も道具も貸してもらえます。 そのうえ、季節に合わせた作物の 畑の作りから収穫までを カルチャーセンターのように学びながら 楽しめるのです。 つまり、白石さんは 市民農園の主宰者でもあり インストラクターでもあるというわけです。 以前、糸井重里がテレビ番組の企画で インストラクター付きの農業団地を作るという アイデアを披露したことがありました。 (それはこちらで読めます。) その時もポイントは、まさにこの 「インストラクター」の存在でした。 白石さんが週末に実際に行っている授業は、 とても見事なものでした。 一年を通じて野菜を作り続けるというのは とても大変なことのように思えますが 白石さんが考え出したカリキュラムでは、 講義も作業も含めると ちょうど2時間くらいで終わるように 設定されているのです。 取材中、 「都市で農業を行うことの違和感」 について話が及んだ時に 白石さんから出てきた答えは なるほど! と膝を打つものでした。 「元々、付近に川が流れる肥沃な土地で 農業が盛んになりました。 その場所に人があつまり都市が生まれたのです。 つまり、都市は後から生まれたものですから 都市こそ、農業に向いている場所と言えるのです。」 「はじめての中沢新一。」における テーマのひとつに 縄文時代からの視点で現在の東京を見る 『アースダイバー』があります。 白石さんがおっしゃったのもまさしく同じこと。 その視点で見るとこの都市農業も理解ができる! ============= 農園内では農園コンサートなどもよくひらかれたり、最近では、その農園内に農園で採れた野菜を食べられる地産池消レストランも、仲のよくなったレストランを誘致してオープンしたとか。 そんな白石さんにときめく私に朗報~。 大阪府農政室の方に教えてもらったんですが、来週(平日)農政室主催の農業フォーラムで、基調講演に白石さんが登場されるとのこと!これは行かねば~~と思っています。 〔農業・農空間フォーラム〕 開 催 日 平成19年11月14日(水) 午後1時30分~4時(受付時間 午後12時30分~) 開催場所 LICはびきの ホールM(羽曳野市立生活文化情報センター) 近鉄南大阪線 古市駅下車 徒歩10分 《プログラム》 ○第一部 活動事例発表 -各地の農業の現状と活性化への取組み- ・羽曳野市の農業の現状: 大阪府農の匠 上田茂氏 ・バンザイ!ぼくらの農空間~農とみどりの探検隊~: 農とみどりの探検隊サポーターの会 前畑恵美氏 ・「菜の花プロジェクト」は地域自立の循環モデル: 生活協同組合エスコープ大阪 小林和子氏 ○第二部 基調講演 ・体験農園を通じた地域づくり: 白石好孝氏(東京都練馬区農家・「大泉 風のがっこう」代表) ***********以下、空庭の大学の恩師が著した本からの抜粋です。 ------------------------ 新聞社では「百姓」は差別用語だそうである。しかし私には尊敬語であるので、これを使うし、大学では「百姓」こそ理想的人間像、めざすべき生き方モデルだと説いている。 私が大学で講じているからではない。第三次産業人口ばかりが増えて、直接モノを生産する第一産業従事者がほんのわずかになって、生きることの基本がわからなくなってしまったのではないか、と本気で心配しているからである。 考えてもみよ、私たち現代人は衣食住のすべてを外部化してしまっている。衣はファッションメーカーに、食はファーストフードに、住はプレハブメーカーに、すっかりお任せしてしまった。人間が生きるという実感は、自らの衣食住を自らの労働で満たすことにあったはずである。自然界での唯一の生産反応式が光合成で、たとえ百獣の王のライオンであっても、偉そうにしている考える葦の人間であっても、この反応で生産された緑の植物に寄生する存在でしかないのと同じことだ。 一次生産を支える「百姓」をなぜ差別するのか。サービス産業のような虚業が評価され、生産業のような実業が軽んじられるのを情報化時代といい、土から遠ざかること、脱農を近代化というなら、共に人間にとっては不幸な時代というしかない。 近代化は学問を分化させ、産業を分業化させて、深化発展、効率化、生産性の向上をもたらした。 元来、真実は体系であり、すべての事柄は有機的につながったものであって、それをひとつのものとして理解するのが本当である。にもかかわらず、扱いやすいように分化し、便利だけを目指した。感動的な“炎”という真実を、コンロという“熱”と蛍光灯という“光”に二分いて扱いやすくしたのが近代文明だと品田穣は説明する。その通りだ。人間に奉仕すべき学問も産業も、いまや人間を支配し、人間の暮らし方までも変えさせてしまった。 (途中省略) そこで私の論点の第一は、「百姓」「トータルマン」を目指そうということである。 私流の解釈では、「百」は‘たくさん’、「姓」は、‘かばね’、これは古代の苗字にあたるもので、苗字は昔、職業を表した。要するに姓は‘能力’を意味する。したがって、たくさんの能力がないとできない仕事が百姓、ということ。人間として生まれもってきたあらゆる能力を十分に発揮して生きられる仕事、それが農業であったと思うのである。 #
by soraniwa00
| 2007-11-09 23:38
| 気になり。
たまたま昨日の夜、谷五の銅座公園横のおいしい蕎麦屋さん「蔦屋」さんを通ったら、なんと映画「六ヶ所ラプソディ」の上映会があるとのことで、実はまだ見たことがなかったので、おお~と思って参加した。
青森県六ヶ所村で起こっていること。 詳しくはHPをご覧ください。 とても丹念に、六ヶ所村に核燃料再処理工場が作られた(誘致された)ということに対して、様々な立場の人々の意見・思いを拾い上げている。 この巨大で、何千人、何万人もの周辺地域の雇用を生み出す再処理工場で経済的に救われている人(人体に影響がない、放射能漏れはないと確固とした姿勢で臨む工場内で再処理のための仕事につく人も多い)、まわりで長年農業や漁業を営む人々、そして「賛成」も「反対」も言わず何を再処理しているかも知らない人々、「中立」の立場をとる人(中立というのは、その現状を容認していることになり、実質的には「賛成」になる)、、 多くの地元の声や意識を拾いながら、なぜ六ヶ所村に再処理工場が建てられたのか、そしてほんとうに再処理工場は安全なのかについて迫っていきます。 この映画は3年前につくられ、また他の小メディアでも六ヶ所のことが取り上げられたり、坂本龍一氏が行動を起こしたりで、特に若い人々の間で自分たちでできることはないかと、いろんなアプローチで工場の稼動をとめようとしています。現在、10万人が署名が集まっています。 よく感じることなんですが、ここにも都会のエゴ、都会の人間が未だにエネルギー大量消費型でいることのしわ寄せが、地方をより疲弊させ経済的に追い込んでいる、その縮図のひとつの表れだと思います。 とにかく、この映画、よくできていますのでぜひご覧ください。 これから11月は様々なところで小さな上映会が行われます。 #
by soraniwa00
| 2007-11-08 01:24
| ぽつり。
ご無沙汰してました。生きてますー。
「ブログ書かないのー?」の声に押され、また書き始めます。 今度は続きますよう、短めに週に1~2回のペースで書ければと。 思い出したくない?今年の夏を経て、すっかり秋。 今日は雨も降っているし、とても寒い。 さて、昨日は、ベランダや屋上、家の前、路地などで野菜や果樹など食べられる植物を育てることを、「空畑(そらはた)」と言って、気軽に楽しくやっていきましょう~ vol.0を行いました。 vol.1というには、まだ整っていないことも多かろうということで、何人きていただけるか分からない中、決行しました。 すると、結構きてくださり(笑)、心強き農大好き仲間で、ケーブルテレビで先月放映された「空畑探訪」を企画してくれたAさんのほかにも、ちらほらと知った顔が。笑 ほんとに初めての方は二人きていただきました。 今回は、空畑生活のすすめということで、どんな空畑生活をしていこうかのイメージとか、空畑生活をしていくための基本となる土とか肥料や植物のはなしなんかを簡単に話し合いました。 そのあと、空庭の空畑(ややこしー)にあがって、実習!? 夏野菜の名残の種から育てた「ごぼう」の収穫(写真右下)、先月はじめに種まきした、田辺大根(左上)や天王寺蕪、八尾葉ごぼう(すべてなにわの伝統野菜 赤松種苗さんで種購入。自家固定種です!)の間引きをみなさんにしていただきました。大根や蕪は来月半ば頃には収穫できそうですね。 また、夏野菜のなかで唯一まだ残っていた「つるむらさき」(写真右上)の収穫や、空庭カフェメニューでも使っている東南アジア系ハーブの「レモングラス」(左下)も収穫というか、各自切ってもって帰ってもらいました。レモングラスは誰もあげても喜ばれますが、手間いらずの丈夫なハーブで、エスニックハーブとして、炒め物やスープなどにすこし散らせればすこし酸味の利いたおいしい料理となりますよ。 そんなこんなでおみやげが、おー、結構もりだくさんに。これはお得だ。 これから、楽しい空畑生活が送れるよう、月に1回ペースで、こんな会をひらいていきたいとおもいます。 まだ不十分ですが、空畑についてはこちら。また充実させていきますので、時々チェックしてみてください。どなたでも入会可能です。先着100名さまにはなにかいいことあるかもです。 ちなみに、来月は12月9日です。 それまでにできれば、家にあるプランターでなにか育ててみたり、すこし行動に移してみましょう。 #
by soraniwa00
| 2007-11-05 19:43
| みどり。
昨日、大阪市住之江区北加賀屋で仕事のあと、歩いて10分のところに、
仲良くさせてもらっている障害をもつ人たちのデイセンターにふらふらと。 このあたりは下町で低層の建物や団地などが多く、子どもたちも元気に公園や 駄菓子やの前とかでたむろ?、いえ遊んでいる姿をみかける、結構ほのぼのしたところで。 路地の緑も、それぞれのおうちがすきなように。 意外と緑や花が目線にたくさん入ってくる。 そんななか歩いていると、グミ並木を発見。(一応歩道の上なんで街路樹?) というか、いままでグミって気づかなかった。 ちょうど、花が咲き、そして同時に実もつけていて。 お~~~。(ナツグミでした) ナツグミは雌雄異株(オスの木と、メスの木がある)なので、この並木にはオスメス考えて植えられたと思われる。実がなってない木(オス)もあったし。 結構3~4mにはなってました。 空庭は、都会っ子、なもんで、グミの実を子どものころ食べた記憶とかはないんですが、 意外と、住宅地とか、公園とかには、ナツグミの木があって、子どものころ食べた思い出の味 という人もいるようで。 で、人目を気にしつつ、ちょっと3個ほどいただいて、家に帰ってあらって食べました。 インターネットで調べたのと同じく、ちょっと甘渋な大人の味でした。 学名 Elaeagnus multiflora 和名 ナツグミ 英名 cherry elaeagnus、 gumi 科名 グミ科 属名 グミ属 性状 落葉低木 用途 庭、街路樹、公園など 原産地 日本 そうやって、空庭のかばんは、いろんな木の実なんかがつねに入っていまして、 たまにぐちゃっとなったり?で、誰にも見せられません。はい。 まだまだこれから花も実もたのしめるので、皆さん見つけたらぜひ鳥に負けじと試食してみてください。 ジャムなんかにもできるんですよ。 #
by soraniwa00
| 2007-05-25 23:03
| みどり。
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