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都会の百姓。都会で里山。 空庭はコレを目指しています。 実際に都会の真ん中で農業を生業にしようというものではなくて、気持ちとしてそうありたいなということです。 そして、実際に「都会の百姓」として、農家として、誇り高く様々なアイデア満載で農業に取り組んでいる人が東京にいます。 「都会の百姓です。よろしく」を書かれた白石さん。もっと早く読んどけばよかった。 空庭バイブルのひとつになりました。都市農業に対する思いがひしひしと伝わってきます。 実は大学の先輩らしいですけどね。さすがN大。笑 東京の農業宣伝部長!といえるくらい、一般の市民に「都市農業」「農的なもの」を身近なものに感じさせてくれる方なんですが、本業の農業の隣で、大泉・風のがっこうという、自らがインストラクターとして「おいしい野菜」が作れるように指導にあたる市民農園のかたちも経営されています。練馬区から助成金もゲットしながらですよ!杉い(すごい)~。 糸井重里さんがレポートしてくださっています。 =========== この「風のがっこう」という施設は 地元のプロ農家である白石さんの、 講習付き市民農園です。 今まで野菜作りの経験が無い人も ここに来れば畑も道具も貸してもらえます。 そのうえ、季節に合わせた作物の 畑の作りから収穫までを カルチャーセンターのように学びながら 楽しめるのです。 つまり、白石さんは 市民農園の主宰者でもあり インストラクターでもあるというわけです。 以前、糸井重里がテレビ番組の企画で インストラクター付きの農業団地を作るという アイデアを披露したことがありました。 (それはこちらで読めます。) その時もポイントは、まさにこの 「インストラクター」の存在でした。 白石さんが週末に実際に行っている授業は、 とても見事なものでした。 一年を通じて野菜を作り続けるというのは とても大変なことのように思えますが 白石さんが考え出したカリキュラムでは、 講義も作業も含めると ちょうど2時間くらいで終わるように 設定されているのです。 取材中、 「都市で農業を行うことの違和感」 について話が及んだ時に 白石さんから出てきた答えは なるほど! と膝を打つものでした。 「元々、付近に川が流れる肥沃な土地で 農業が盛んになりました。 その場所に人があつまり都市が生まれたのです。 つまり、都市は後から生まれたものですから 都市こそ、農業に向いている場所と言えるのです。」 「はじめての中沢新一。」における テーマのひとつに 縄文時代からの視点で現在の東京を見る 『アースダイバー』があります。 白石さんがおっしゃったのもまさしく同じこと。 その視点で見るとこの都市農業も理解ができる! ============= 農園内では農園コンサートなどもよくひらかれたり、最近では、その農園内に農園で採れた野菜を食べられる地産池消レストランも、仲のよくなったレストランを誘致してオープンしたとか。 そんな白石さんにときめく私に朗報~。 大阪府農政室の方に教えてもらったんですが、来週(平日)農政室主催の農業フォーラムで、基調講演に白石さんが登場されるとのこと!これは行かねば~~と思っています。 〔農業・農空間フォーラム〕 開 催 日 平成19年11月14日(水) 午後1時30分~4時(受付時間 午後12時30分~) 開催場所 LICはびきの ホールM(羽曳野市立生活文化情報センター) 近鉄南大阪線 古市駅下車 徒歩10分 《プログラム》 ○第一部 活動事例発表 -各地の農業の現状と活性化への取組み- ・羽曳野市の農業の現状: 大阪府農の匠 上田茂氏 ・バンザイ!ぼくらの農空間~農とみどりの探検隊~: 農とみどりの探検隊サポーターの会 前畑恵美氏 ・「菜の花プロジェクト」は地域自立の循環モデル: 生活協同組合エスコープ大阪 小林和子氏 ○第二部 基調講演 ・体験農園を通じた地域づくり: 白石好孝氏(東京都練馬区農家・「大泉 風のがっこう」代表) ***********以下、空庭の大学の恩師が著した本からの抜粋です。 ------------------------ 新聞社では「百姓」は差別用語だそうである。しかし私には尊敬語であるので、これを使うし、大学では「百姓」こそ理想的人間像、めざすべき生き方モデルだと説いている。 私が大学で講じているからではない。第三次産業人口ばかりが増えて、直接モノを生産する第一産業従事者がほんのわずかになって、生きることの基本がわからなくなってしまったのではないか、と本気で心配しているからである。 考えてもみよ、私たち現代人は衣食住のすべてを外部化してしまっている。衣はファッションメーカーに、食はファーストフードに、住はプレハブメーカーに、すっかりお任せしてしまった。人間が生きるという実感は、自らの衣食住を自らの労働で満たすことにあったはずである。自然界での唯一の生産反応式が光合成で、たとえ百獣の王のライオンであっても、偉そうにしている考える葦の人間であっても、この反応で生産された緑の植物に寄生する存在でしかないのと同じことだ。 一次生産を支える「百姓」をなぜ差別するのか。サービス産業のような虚業が評価され、生産業のような実業が軽んじられるのを情報化時代といい、土から遠ざかること、脱農を近代化というなら、共に人間にとっては不幸な時代というしかない。 近代化は学問を分化させ、産業を分業化させて、深化発展、効率化、生産性の向上をもたらした。 元来、真実は体系であり、すべての事柄は有機的につながったものであって、それをひとつのものとして理解するのが本当である。にもかかわらず、扱いやすいように分化し、便利だけを目指した。感動的な“炎”という真実を、コンロという“熱”と蛍光灯という“光”に二分いて扱いやすくしたのが近代文明だと品田穣は説明する。その通りだ。人間に奉仕すべき学問も産業も、いまや人間を支配し、人間の暮らし方までも変えさせてしまった。 (途中省略) そこで私の論点の第一は、「百姓」「トータルマン」を目指そうということである。 私流の解釈では、「百」は‘たくさん’、「姓」は、‘かばね’、これは古代の苗字にあたるもので、苗字は昔、職業を表した。要するに姓は‘能力’を意味する。したがって、たくさんの能力がないとできない仕事が百姓、ということ。人間として生まれもってきたあらゆる能力を十分に発揮して生きられる仕事、それが農業であったと思うのである。
by soraniwa00
| 2007-11-09 23:38
| 気になり。
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